マンガ独学のススメ!
マンガの専門学校は、社会人の方も入学することができますが、学費が理由でなかなかマンガの専門学校に通うことを踏み切れない方も、地元にあるカルチャー教室のマンガ講座へ、体験コースから入ってみてはいかがでしょうか。
マンガの専門学校に通いたくても学費が・・
5社ほど資料を請求した生徒さんにお聞きしたところ、プロ養成のマンガの専門学校の学費は180万円~250万円になるそうです。なかなか高額な学費ですが、プロになるための専門学校だから、妥当な範囲だといえます。
でも、実際に頑張っても・・ものになるかわからない。これからどうなるかもわからないのに、これほどの金額を自分に投資できるのか、不安です。
相談をいただいた生徒さんの声でした。
最近では、SNSマンガや企業広告でもマンガを活用する需要が増えているので、学生に限らず、絵心のある社会人の方もマンガ講座に学びにやって来ます。多くのマンガの専門学校は出版社とも通じているので、編集担当者も学校に訪れているそうです。講師の中には、専門学校や芸術大学のマンガコースと兼任しているので、他の学校の講師を務めている方の中には、出版社の内情に詳しい方も多いです。
マンガを描いて収入を得るプロになりたい方へ
マンガの専門学校に入学してから、何に対して努力をすれば良いのでしょうか?
いろいろな認定試験などもありますが、プロになるための成績の評価というのは以下の2点が大きいと思います。
- マンガ賞の受賞経験
- マンガ家のアシスタント経験
この2つの経験を獲得するために専門学校に通いたいところですが、ある専門学校のカリキュラムは以下のようなものでした。
【一年次】
キャラクター描写
背景・パース描写
ペン画実習
スクリーントーン実習
コマ構成
シナリオ術
漫画制作実習
デジタルコミック
【二年次】
プロット
ネーム実習
キャラクターデザイン
洋服デザイン
マンガデッサン
マンガ実践パース
アシスタント実習
基本から詳細へ、という感じで進めていくストーリーマンガ習得のカリキュラムです。
デッサンやデザインの基礎も丁寧に行うことは大切なですが、限られた時間の中で「受賞歴」「経験」という2つの要素を満たすには、むしろ自分自身で作品を仕上げていく行動が必要です。
デッサンやデザインの基礎は習える講座も多くあり、基礎的な画力に関わる部分でもあることから専門学校に入ってから、2年間に含めてしまうと卒業するまでに基礎だけとなり兼ねないので、できれば入学する前に学んでおきたいところです。
また、2年次になって、プロットやネームの実習がはじまり、キャラクターデザインとマンガデッサン、パースの授業となっていますが、これでは遅いかもしれません。ある程度の学費を支払い、かつ2年間でプロを目指す訳ですから、1年次に作品を仕上げながら不足するスキルを埋めていく方が理にかなっているかもしれません。
こんな事を考えたことがありますか?
ひとつの作品を仕上げる速度
というものがあります。
もちろん作品を仕上げる速度には、個人差はありますが、マンガを描いている人の平均は40ページ前後の作品の場合、3ヶ月程度。ココで考えて頂きたいのは、まだ一度も作品を描いたことがない人は、さらに多くの時間がかかるということです。
つまり、一般的なマンガの専門学校のカリキュラムでいくと卒業するまでに頑張って・・2~3作品が完成すればよい?!という事になってしまい、これでは作品数も少なく経験値が足りない、とてもプロになれるとは思えません。
当然マンガ家になるためには、作品を描かないといけません。作品を描き上げて、他の人に見てもらって、さまざまな視点を知り、どんどん作品を磨いていかなければなりません。
コミックベースの講師の中でも、独学でマンガを描きながらプロになった作家は、作品を仕上げて投稿したり、作品を仕上げるためにスキルを磨く行動を取っています。
学ぶべき事と独学すべき事を分けよう!
そこで、もっと学費を抑えるならば、作品作りにおける活動と、見落としているスキルやテクニックに気づくために習う場を分けていきたいところです。
最近は週末だけのコースとか、マンガ講座などもあるので検討しましょう。
自分の描いたマンガ作品のアドバイスをしてくれるだけでなく、同じようにマンガのプロを目指して頑張っている方がいれば、お互いに情報交換できるようになるので将来的にとても強い仲間となります。
講師にも独学でプロのマンガ家になった方が大勢いますので、指導の仕方やアドバイスの中で「独学の場合には、何をすればいいのか?」を具体的かつ親身に教えてくれます。
一番安いマンガ講座の学費ってどのくらい?
学費が安いマンガ講座はカルチャー教室にあるマンガ講座で、毎月5,000円程度となっています。
活用の仕方としては、作品のプロットやネームを見てもらったり、自分自身の強みや弱みの発見をしてもらえたり、雑誌社の傾向や選択の判断材料などのアドバイスをもらえると、さらに近道となります。
休日ではなく、平日の夜間コースも検討しましょう。社会人になってからプロを目指される方も多いので、同じレベルの仲間と出会える確率が上がります。
コミックベースは趣味のマンガ活動として同人活動の促進やマンガ賞の投稿アドバイスを行っておりますので、お気軽にご参加ください。